工学部工学科 化学・生命科学コース
>授業の一部を「授業紹介」でご紹介いたします
カリキュラムの概要(カリキュラムポリシー)
(2019年4月1日改訂)
<教育の内容>
化学や生命科学の知識を総合的に活用して、社会が抱える問題の解決策を提示できる人材を育成するための教育を行います。化学・生命科学分野における基礎から応用にわたる広い範囲の講義や実験から成る体系的なカリキュラムを用意しています。化学・生命科学コースに共通した基幹的な考え方や実験技術を身に付けるための応用科学実験 I-III と化学・生命科学演習の必修科目の他に、選択科目として基本的専門知識を身に付けるための科目群と身に付けた基本的な知識をさらに発展させるための科目群があり、学生個々の興味や将来設計に合わせて自主的・意欲的に授業を選択することができるようになっています。また、科学技術英語の受講から専門分野の情報・知識を英語で収集・理解する能力を高め、英語で研究・技術を表現できる能力の涵養を図ります。
<教育方法と成績評価>
社会で活躍できる実践力を身につけた専門的職業人及び技術者となるため、講義形式の授業だけでなく、実験科目を入学時から実施します。また、すべての授業において理解を深めるために必要な授業時間外の学習を促します。さらに、すべての授業において以下の学習・教育目標のいずれかあるいは幾つかに基づいて厳格な成績評価を行います。実験科目では、実験レポートの作成能力の伸びを学生自身が客観的に追跡評価できるシステムを導入しています。
- 化学の理解のために必要な数学、物理、生物の基礎学力を身に付ける
- 物質の構造や性質、反応機構を原子・分子レベルで理解するための化学の基本的考え方を身に付ける
- 化学実験に必要な基本的技術を身に付ける
- 先端の化学理論・技術を習得し、それらを適切に活用する能力を身に付ける
- 社会の中での化学の役割について学び、社会や自然環境と協調した技術者・研究者としての考え方や判断ができる能力を身に付ける
- 自ら課題を発見し、習得した知識・技術を利用して判断し、解決策を提示できる能力を身に付ける
- 習得した知識や技能をもとに、論理的な文章の作成、効果的なプレゼンテーション、良好なコミュニケーションを通して自分の考えを適切に表現できる能力を身に付ける
- 技術者・研究者として国際社会で活躍するための英語力を身に付ける
<カリキュラムの評価>
在学生・卒業生・卒業生が就職した企業関係者の方々の意見を聴取して、卒業認定・学位授与の方針で示された能力が確実に身についているのかどうかを検証します。
2年次
無機化学・物理化学I・物理化学II・有機化学I・有機化学II・基礎生物学・分析化学I・化学技術英語I・化学技術英語II・応用化学実験I・応用化学実験II・化学工学I・高分子化学I・分子生物学I・生化学・スペクトル解析演習・キャリア形成セミナー
3年次
化学工学II・分子生物学II・有機化学III・有機化学IV・量子化学・インターンシップ・応用化学実験III・化学技術英語III・高分子化学II・高分子化学III・固体化学・電気化学・反応工学・分析化学II・環境化学・錯体化学・化学生命科学演習
4年次
卒業研究 研究購読
大学院理工学研究科物質生命工学専攻応用化学コース
カリキュラムの概要(カリキュラムポリシー)
(2021年12月24日改訂)
近年、ますます速度を上げていく社会の変化と多様化に対応していくためには、化学に関する高度で深い専門力はもちろん、学際領域にわたる幅広い知識を養っておくことが肝要です。応用化学コースでは、修士論文研究以外にも、発展・総合科目(必修科目)および共通科目、応用化学コア科目(選択科目) を用意し、30単位以上を習得できるよう開講しています。発展・総合科目では、応用化学に関する幅広い分野の最先端研究に触れる応用化学セミナー、専門分野の研究能力を養う専門総合化学、英語でのプレゼンテーションを実習する技術英語プレゼンテーションを必修科目とし、最先端研究に関して集中的な講義を受ける応用化学特別講義(学外講師による集中講義)も開講しています。一方、応用化学コア科目及び共通科目は、高度な専門知識を習得するための科目で、工学部応用化学科のカリキュラムと接続しており、基本となる有機化学、無機化学、分析化学、物理化学、高分子化学、化学工学、生物化学のより高度な内容を含みます。これらを学習する中で、学部教育を発展させた幅広い基礎知識と各分野の先端知識をしっかりと身につけ、技術者・研究者としての実践力をさらに向上できるようなカリキュラムを組んでいます。それぞれの科目は、学科のD Pに基づいた以下の学習・教育目標のいずれかあるいは幾つかと対応し、学生が将来技術者・研究者として自律・成長できるための基本を習得できるように構成しています。
- 専門分野や,専門に関連した高度な基礎科学に関する知識のさらなる系統的な習得を目指す
- 専門知識を活用するための高度な専門技能の習得を通して,新しい科学技術を開拓するための実践能力を養う
- 専門に関する先端的な研究に取り組み,専門家として自立するために必要な課題発見能力,解決能力,創造力,思考力,自己評価能力などを養う
- 論理的な文章の構成力,効果的なプレゼンテーション力,国際化に対応した専門英語力の習得を通して,多様な人とコミュニケーションする能力を養う
- 専門分野以外の最先端の科学技術について学び,学際分野への対応能力を高めるとともに,科学技術と社会との関わりについての理解を通して技術者・研究者としての倫理観を育成する
研究計画の立案と研究計画の遂行に対する指導
学位研究の課題は、指導教員(主・副)の助言のもとで、学生が主体的に決定し、研究計画書を作成し、提出します。「研究計画」に基づく学位研究の実施過程において、指導教員が作成した「研究指導計画」に沿って、指導教員(主・副)の指導を随時受けます。これらの過程において、科学研究の基本を学び、主体的な研究・開発活動を実施するための高度な専門知識・技能、課題解決力を涵養します。成果発表会において,指導教員ら以外の研究者からも指導や助言を受けます。
カリキュラム(履修モデル)
各科目の内容はシラバスをご参照ください。
- 開講学部:理工学研究科(博士前期課程)
- 開講学科:M物生
- 開講コース:応用化学コース
画像をクリックするとpdfで見ることができます。
カリキュラムアセスメント
応用化学科では、多彩な手法により、学生・卒業生・企業関係者の方々の意見を取り入れて、カリキュラムの改善に努めています。
授業アンケート | |
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実施時期 | 毎学期ごと 7月と2月 |
対象 | 学生全員 |
内容 | 授業満足度ほか11項目 |
手法 | 質問紙(配布) |
実施体制 | FD委員がとりまとめ、学科教員全員に伝達されるとともに、工学部へも報告されます。 |
卒業論文・修士論文ならびに発表会 | |
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実施時期 | 毎年 2月 |
対象 | 卒業を控えた学部4年生・修士2年生全員 |
内容 | ディプロマポリシーに準じて、知識・理解力/思考・判断力/態度/技能力/表現力を評価する |
手法 | 論文・要旨/発表会(プレゼンとディスカッション) |
実施体制 | コース長が主催し、主指導教員と副指導教員が評価します。また学科長(コース長)が学科教員に報告・審議し、結果を3月の教授会に報告します。 |
卒業予定者アンケート | |
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実施時期 | 毎年 1~3月 |
対象 | 卒業を控えた学部4年生・修士2年生全員 |
内容 | 学部・学科カリキュラム満足度/就職支援満足度/学生支援満足度/施設・設備の満足度 |
手法 | 質問紙(配布) |
実施体制 | FD委員がとりまとめ、学科教員全員に伝達されるとともに、工学部へも報告されます。 |
就職者(卒業生)アンケート | |
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実施時期 | 5年ごと 11~2月 |
対象 | 5年前に就職した卒業生(学部と大学院を含む) |
内容 | 就職後の活動状況/満足度/将来の希望/就職後に求められる技術・知識・能力/大学教育に期待すること |
手法 | 質問紙(郵送) |
実施体制 | FD委員がとりまとめ、学科教員全員に伝達されるとともに、工学部へも報告されます。 |
卒業生受け入れ企業アンケート | |
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実施時期 | 5年ごと 11~2月 |
対象 | 卒業生(学部生・大学院生)を過去10年間に受け入れた企業もしくは求人のあった企業700社 |
内容 | 卒業生の評価、職種/大学教育(語学力、専門知識、専門技術、一般教養)に期待すること/卒業生に求める技術・知識・能力/企業の採用方針 |
手法 | 質問紙(郵送) |
実施体制 | FD委員がとりまとめ、学科教員全員に伝達されるとともに、工学部へも報告されます。 |