最近の研究成果
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このページでは、最近の研究成果について詳しく説明します。
研究者の方を中心に、大学院生の方にもわかるように説明します。

Abe Proteins 詳しくはこちら

2006年11月 Abe et al. Proteins 67, 643-652 (2007)

無細胞タンパク質合成を使って、補因子結合タンパク質のアポタンパク質を
生産し、補因子結合にともなう構造変化を非天然アミノ酸プローブによって
追跡した。
フラビンタンパク質のアポタンパク質生産に新手法を示しただけではなく、
非天然アミノ酸導入が、タンパク質の構造変化追跡に使えることを示した。

Takeda Genes To Cells 詳しくはこちら

超好熱菌Aquifex aeolicus由来のtRNA (m1G37) methyltransferase [TrmD]が
G36G37配列をもつtRNAのみならず、A36G37配列をもつtRNAも効率よく
メチル化することを発見した。
さらに、アンチコドン・アームからなるマイクロへリックスRNAも基質とする
ことを報告した。
これらの発見は、真正細菌にきわめて稀に発見されるA36m1G37の修飾が、
TrmDの作用のみで説明できることを示している。
また、TrmDの起源酵素は、幅広い基質選択性をもっていたかもしれない。

2006年 9月 Takeda et al. Genes To Cells 11, 1353-1365 (2006)

Transfer RNA (Gm18) methyltransferase [TrmH]酵素群にのみ保存され、
他のSpoU-TrmD superfamily酵素には見出されない塩基性アミノ酸に着目し、
これらをアラニンに置換し、その効果を調べた。
KdとKmの比較をもとに、最初にtRNA結合に関与するアミノ酸残基と、触媒回転に
必要なアミノ酸残基を推定した。
さらに、AdoMet結合にともなうtRNAに対する親和性の変化や
サブユニット構造の変化を報告し、
X線結晶構造解析の結果をもとに解釈を試みた。

2006年 9月 Watanabe et al. J. Biol. Chem. 281, 34630-34639 (2006)

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