総説・著書(2008年)
HPトップへ
著書総説トップへ

(21) 南山堂医学大辞典大20版 (2015)

南山堂の医学大辞典では、第18版から著者に加えていただいています。
辞書というのは、編集に厖大な時間がかかります。
よって、原稿を書き上げてから何年も経て出版されるケースも多いです。
今回も、原稿を送ってから時間が経っていましたので、まず、送られてきた本を見て、
自分の書いた項目が陳腐化していないかを確認しました。
ある意味、業界で意見の分かれる最新の仮説は書かないというのが辞書の原則かもしれません。

(22) H. Hori, R. Yamagami and C. Tomikawa,
“Regulation of protein synthesis via the network between modified nucleotides in tRNA and tRNA modification enzymes in Thermus thermophilus, a thermophilic eubacterium.”,

In Modified Nucleic Acids in Biology and Medicine
, [Review] Chapter 4, pp79-90 (2016)

2016年9月に出版された本のチャプターです。
RNA modificationのChapterを書いてくださいという依頼で、Thermus thermophilusのtRNA modification networkについて
山上くんと冨川先生に手伝ってもらって、あっという間に書きあげました。

ところが、refereeから、この本は海外の医学・薬学系大学院生向けの本なんだという連絡があり、
急きょ、tRNA修飾の研究が、いかに医学・薬学の研究に貢献するのかという項目を書き足しました。
なんだよ、それならそうと最初から言ってよ、という感じですが、自分の総説の中でも変わったスタイルになっています。

(23) H. Hori,
"Transfer RNA methyltransferases with a SpoU-TrmD (SPOUT) fold and their modified nucleosides in tRNA",
Biomolecules [Review] 7, 23 (2017)


2016年に企画され、2017年に順次、掲載されたtRNA modificationsという特集号の依頼総説です。
Prof. Lagardからの依頼だったので、よろこんで引き受けました。
執筆に4か月以上かかりましたが、すべてのSPOUT関連tRNAメチル化酵素の論文を網羅できたと思います。

けっこう、達成感のある仕事でした。