Thermophilus 2011
ノリス
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シアノバクテリアがストロマトライトを形成しています。
私は、ストロマトライトはシアノバクテリアの塊だと思ってましたが、
実際は、表面でシアノバクテリア70%、Thermus20%
ぐらい、
内部の細孔には多種多様な真正細菌・古細菌が存在するそうです。
どうやら、Thermusくんは、シアノバクテリアの固定した有機化合物に
依存して生きているみたいです。黄色い部分が、Thermusくんかな?

流れ出た水の温度が60℃以下に冷えると、
今度はシアノバクテリアが生えます。

こちらは、もちろん、光合成をやっています。

Porcelatin Basinにある熱水の噴出口
鉄古細菌Mettallosphaera yellowstonensisが生えて赤さび色をしてます。
この菌は、なんとFe2+をFe3+に酸化してCO2を固定し、サクシニル-CoAを合成できる独立栄養生物です。
つまり、太陽の光を使わず、CO2を固定できます。
これは、地球上の生物は、みな、光合成に依存して生きているという生物学の常識を覆した、21世紀の大発見です。
熱水中に含まれる気体の90%はCO2で、噴出口付近では74℃、pH 5ぐらいです。